住む場所が変わると人生が変わると言われています。
よく聞く言葉ですが冷静に考えてみると、住む場所と人生って何か関係しているのかなと疑問に思いました。
なので今回は、なぜ住む場所が変わると人生が変わるのか考えてみます。
結論から言うと、人は環境が変わると自身も変化するから、人生も変わっていくということです。
人は環境に影響を受けやすい生き物なので、(目に見える外見は変わらなくても)周囲に合わせて順応していきます。
「周囲に合わせて順応していく」という性質があるので、それを利用すれば良くも悪くも人生が変わります。
せっかくの人生ですから、より良いものになるよう参考にしていただければと思います。
住む場所で人生が変わる理由は?
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
大前 研一(経営コンサルタント)|時間とムダの科学
経営コンサルタントの大前研一さんの著書「時間とムダの科学」で言われている言葉です。
- 時間配分
- 住む場所
- 付き合う人
人間はこの3つが変わると、自身が変わると主張されています。
この中でも住む場所が変わると、自然と1の時間配分が変わってきます。
物理的に職場から近くなったり(僕は職住近接をおすすめしています)、買い物に行く場所が変わるので、1日の時間の使い方が変わります。
3の付き合う人に関しては、あえて変えようと思わなければ住む場所では大きく変わらないでしょう。
しかし、周囲にいる人は変わるので無意識に感じる感情は変化します。
例えば、これまで近所迷惑な人が近くに住んでいたとしたら、違う場所に引っ越して静かに過ごせるようになれば、見えないストレスから解放されます。
高級住宅街と呼ばれる場所なら住んでいる人も良い生活を求めている人が多いので、住環境も良いことが多いです。
結果、住む場所を変えるだけでも人間が変わる3要素が(強制的に)変化していきます。
住む場所が変わるだけで人生が変わってきます。
人は思っているより周囲の人から影響を受けている
人は今まで触れてきたものから影響を受けて、今の自分になっています。
親、友人、同僚、学校、地域、書籍、テレビ、映画、SNSなどさまざまです。
どんなものにも他人の思考がふくまれているので、これらの情報に触れれば影響を受けます。
人はこれまでの刺激(情報)の蓄積から物事を考えていくので、言い換えればこれまでの経験がその人自身だと言えます。
自分は周囲の5人の平均である
「あなたはもっとも多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。」
アメリカの起業家であり、自己啓発の父と呼ばれているジム・ローンの言葉です。
人は一緒に過ごす人から影響を受けて、少しずつ似てきます。
性格だったり、収入だったり、休日の過ごし方だったりが同質化していきます。
これは先ほど述べたとおり、人は周囲の人からの影響で良くも悪くも変化していくからです。
お金を稼いでいる人の近くにいるとお金を稼げるようになる?
お金持ちが多く住んでいる場所というものがあります。
東京なら港区や千代田区などがイメージであると思います。(実際に平均年収ではトップの2区です。)
ではこういった場所に住めば、自分もお金持ちになるのでしょうか?
結論としてはすぐになることはないが、将来的になれる可能性は高くなると思います。
この理由は2つあります。
1つ目は、高い家賃を払うために、頑張って仕事をして稼ぐようになるからです。
よく芸人さんが売れるためには、高い家賃のところに引っ越せと言われるのはこういった理由からですね。
一度良いところに住むと、グレードを落とせなくなります。
安くて不便な場所へ戻らないよう金銭的に追い込まれるので、必死に努力するようになるからです。
2つ目は、お金を稼いでいる人と同じ生活になるからです。
お金を稼いでいる人や、人生が充実している人たちと同じ行動をしていると、その人たちがどういう考え方をしているかわかってきます。
たとえば、お金持ちが住んでいるエリアにあるスーパーなら通常より値段が高いことが多いと思います。
それでも気にせず購入するのは、その人たちは自分の時間単価が高いことを理解しているからです。
周囲のスーパーと比べるために、チラシに目を通したり、数件はしごすることには時間を使いません。
重視するのは、値札に書いてあるだけのお金を出す価値があるかです。
彼らは、もっと人生が豊かになることや、ビジネスにつながることに時間を優先して使います。
そういったお金の稼げる人の考え方を感じて、理解できるようになれば、結果自分も稼ぐことができて収入をあげることができます。
関連記事:都会に住むことが合理的な理由【都会と田舎、どちらを選択するかで人生が変わります】
気づかないうちに人は周囲の影響を大きく受けています。
天候や文化など自分で選べないものからの影響
住む場所を変えると、大きく影響を受けるもので「天候」と「文化」があります。
暖かい気候が好きな人は当然暖かい地域の方が住みやすいし、暑いのが苦手な人は涼しい地域の方が住みやすいでしょう。
(僕は寒いと朝起きるのが辛いので、寒い方が苦手です。)
自分が快適だと思える天候の中で暮らすことは、生活の満足度に大きく影響を与えます。
暑すぎて日中は外に出られなかったり、除雪するのに1日の多くの時間を使ってしまうのは、快適な気候の中で暮らしている人たちと比べると不利になります。
文化の面では、自分の興味があることと住んでいる地域の文化が合えば、住んでいるだけで毎日ワクワクするような気持ちになれます。
アニメ好きの人が秋葉原に住んだり、オシャレが好きな人が代官山や原宿に住んだりすればテンションが上がる毎日が過ごせそうですよね。
物理的に近くなることでメリットを得られるようになる
職業によっては、物理的に近くなることでメリットが大きくなります。
お客さんとの飲み会が多い人なら、飲みにいく場所の近くに住むことで、急な飲み会にも参加できます。
飲み会に参加することで、仕事を貰えることがあります。
なんとなくセコいように聞こえますが、実際はこんな単純なことが出来るか出来ないか、で決まっていることが多いです。
仕事は私情と切り離して考えるべきだと言われています。
しかし実際のビジネスの場は仲が良いから、やり易いからといった理由でほとんどの仕事が成立しています。
関連記事: 【成功の法則】仕事を頑張る人ほど「職住近接」はメリットしかない!
住む場所を変えるタイミングは?
住む場所を変えるタイミングは人それぞれです。
入社、転職、転勤、更新、結婚、同棲などが多くの人が、引越しを考えるタイミングだと思います。
しかし僕は何かライフイベントがなくても
「今住んでいる場所に飽きた」
「自分の居場所はここじゃないな」
と感じた時こそがタイミングだと思います。
その気持ちはきっと自分の中で何かが変わって、今の環境に居心地の悪さを感じていることからきています。
そういった気持ちは放置しておけば、時間が経ち徐々に薄くなって消えていくでしょう。
なぜなら人は周囲の環境に順応していくからです。
不便でボロボロの家でも、住み慣れてきて次第に平気になります。
住めば都といって、改善することより慣れることに自分が変化するので、当然変化をしない人は成長が遅くなります。
これからは変化していける人が稼げる時代です。
まとめ:住む場所=自分の人生戦略を考えよう
住む場所が変わると、自分が影響を受けるもの(主に周囲の環境)が変わるから人生が変わります。
多くの人はこう考えます。
- お金があれば、良いところに住める。
- 良い会社に入れれば、良い仕事ができる。
- 良い人が周りにいれば、良い人生を過ごせる。
しかし、これは逆なのです。
- 良いところに住んでいるから、お金を稼げるようになる。
- 良い仕事ができるから、良い会社に入れる。
- 良い人生を過ごしているから、良い人が集まってくる。
これは人生の法則ですよね。
セルフイメージが低い状態で我慢をしているから、我慢する環境になってしまうのです。
成功する人は、セルフイメージが高いから最初から良いところに住み、良い仕事をしようと努力をし、良い人生を過ごそうとします。
そういった振る舞いを続けていると自然に、成長して成功していきます。
周囲の環境というのは、人や視界に入る風景だけではなく、その場所のエネルギーもあります。
ステータスが高い人が住む地域は、やはりエネルギーが高いです。
そしてエネルギーが高い地域に住むから、そこに住む人のエネルギーも高くなっていく好循環が生まれます。
ぜひ一度は、自分が住みたいと思える場所を選んで、住んでみてください。
特に若い世代の方は、自由に選択しやすい今の内に興味がある場所に一度住んでみるのが良いと思います。
人生はあっという間なので、お金が貯まったらとか遠回りしている時間がとてももったいないです。
特に住みたい場所がないと言うのは、主体的に生きることを諦めていることと同じです。
自分の人生戦略を考えて、住む場所を決めていきましょう!
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