毎日の通勤で消耗している人は多いですよね。
「今日も満員電車に乗るのか…」と目をさます毎日を続けているのではないでしょうか。
この記事では「通勤によるストレスが人生にどんな影響を与えているか」調査しました。
よりよい人生を送るために、通勤に無駄な時間を使わないようにできる人が増えたらうれしく思います。
通勤によるストレスはどれほどのものなのか
人は住む場所を選ぶときに、長い通勤による苦痛を過小評価しがち
通勤に1時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足度を得るためには、その人よりも40パーセント多くお金を稼がなければならないという。
人は住む場所を選ぶときに、長い通勤による苦痛を過小評価しがちだと言われています。通勤時間が45分増えても、広い部屋や庭がついている郊外の物件に住んだ方が幸福になれると思われています。しかし実際には「通勤に1時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足度を得るためには、その人よりも40パーセント多くお金を稼がなければならない」と言います。
つまり徒歩で通勤している同僚の年収が500万円だとしたら、通勤1時間かけている自分は700万円の年収があれば同程度の満足度になるということです。
これは現実的に、年収を200万円あげるより近くに引っ越す方が簡単だと思いませんか?
逆にいうと長時間の通勤は年間200万円を捨てているのと同じと考えられます。
参考文献:Happiness and Satisfaction with Work Commute
通勤ラッシュのストレスは戦場以上
機動隊員や戦闘機のパイロットは、目前の出来事によって引き起こされるストレスに対して何らかの対応がとれる。一方で、特に電車を使って通勤するサラリーマンは何の対策も打てない。両者の違いはそこにある。
臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員より、通勤ラッシュで通勤する人の方が強いストレスを感じていると発表されています。この調査を行ったデイヴィット・ルイスは実験参加者の心拍数と血圧を調べ比較を行っています。その結果、通勤している人は自分自身で不安な状況をコントロールできないためにストレスは悪化すると述べています。
毎日これだけのストレスにさらされていれば、体に何かしらの弊害が出てくることは間違いないでしょう。
通勤時間が長いと離婚が増える
夫の通勤時間が45分を超えると、その夫婦に離婚する確率が40%上がる。
夫の通勤時間が45分を超えると、その夫婦の離婚率が40%も上がるという研究結果があります。2011年にスウェーデンの研究チームが通勤時間と幸福度に関する研究を行いました。その結果によると、通勤時間が増えるほど離婚率も上昇していたのです。
長距離通勤によって離婚する可能性が上がる理由としては、
- 通勤に時間を使ってしまうため家庭に割く時間が減ってしまう
- 通勤のストレスにより、メンタルが安定しなくなる
この2つの理由が考えられます。
この結果は1日のトータルの通勤時間が45分を超えたらなので、片道だと約27分になります。日本ならむしろ近いくらいですよね。
参考文献:Long commutes ‘bad for marriage’: Swedish study
通勤時間が増えるほど肥満になりやすくなる
通勤時間が1分増えるごとに睡眠時間が0.2205分、運動時間が0.0257分ずつ減る。
2006年にカリフォルニア大学が10万人の健康データを分析した研究では、通勤時間が長い人ほど肥満が多いことがわかりました。
またアメリカのブラウン大学が2009年に行った研究によると、通勤時間が増えるほど睡眠時間、運動時間が短くなることがわかっています。通勤時間が1分増えるごとに睡眠時間が0.2205分、運動時間が0.0257分ずつ減る傾向があります。当然睡眠と運動する時間が減れば肥満などの健康被害が出てきますね。
なぜ長距離通勤をしてしまうのか?
なぜ多くの人が辛いと感じながらも長時間の通勤をしてしまうのでしょうか?
それは多くの人にとって「会社に行くことが収入になるから」です。
長時間の移動を受け入れれば、その分多くの選択肢から仕事を選ぶことができます。
私たちは「収入アップ」につられて長距離通勤を受け入れてしまうのです。
そして最初にも上げたように多くの人は、長時間の通勤による苦痛を過小評価し受け入れてしまう傾向にあります。
この傾向は偏差値の高い大学を卒業した男性が最も強く見られています。長距離の通勤を受け入れることで、より給料の高い仕事に就くことができるからだと考えられます。
解決策について
長時間通勤を避けるための解決策を3つあげます。
1、職場の近くに引っ越す
手っ取り早く通勤時間を減らすなら、やはり引越しを考えてみるべきです。
通勤時間が30分短くなるだけでも往復1時間になるので、毎日1時間多くの自由時間を生み出すことができます。
毎日1時間睡眠時間が長くなれば、体調も良くなり仕事の効率も上がります。
デメリットは、引越し費用と家賃が高くなる可能性があることです。金銭面の負担と通勤が短くなることのメリットを比べてみてメリットが大きければ引越しを検討すればよいと思います。
個人的には月数万円の負担が増えても、自分の時間が増えることの方が圧倒的にメリットが大きいと考えているので、職住近接の生活はマストだと思います。
関連記事:【おすすめ】職住近接で最高の生活を!職住近接のメリット11選
2、通勤手段を変える
自転車で通える範囲なら自転車通勤がオススメです。自転車通勤ができる距離はだいたい15kmまでと言われています。(自転車で1時間くらいの距離)
電車で40分かかっている人でも、自転車なら駅まで行く時間も必要ないので30分で会社に着くようなこともあります。
毎日満員電車に乗らないことでストレスは減り、仕事の満足度も上がります。
関連記事:【職住近接の最適解】自転車通勤に変えて満員電車から解放されよう!
3、リモートワークを検討する
コロナウィルスの影響で、日本でも多くの会社がリモートワークを取り入れ始めています。
自分の会社が取り組めていなくても、一度上司にリモートワークができないか相談してみるのはありです。
それでもできない会社は、転職を考えてみてはいかがでしょうか?
世の中にはリモートワークができる会社はいくらでも存在します。
どうしても今の会社でなくては嫌だというのでなければ、リモートワークができる会社を探すのもよいと思います。
関連記事:【究極の職住近接】リモートワークをしたい会社員が今後のリモートワークの普及について考えてみた
リモートワークの求人を探すなら:フルタイム勤務なのに、フルリモートのお仕事のみをご紹介【ReWorks(リワークス)】
まとめ:長時間通勤が嫌だから引越しや転職をするのは?
長時間の通勤が嫌だから「引越し」や「転職」を考えることはおかしなことでしょうか?
職場の人に話すと
それは甘えだ!みんな我慢してるよ!
そう言われてしまいそうです。
しかし、それは我慢をするのが当たり前と考えている人意見にすぎません。
そんな意見は世の中のごく一部の偏った意見です。
一番尊重すべきなのは「自分がどうしたいか」です。
嫌だと感じるなら引越しも転職もするべきでしょう。
ほとんどの人は、お金や将来のキャリア、家族の生活などの不安があり、なかなか決断できません。
変化しない方が失敗はしないと考えているからです。
失敗したくないから行動しないと決断します。
しかし「行動しなければ失敗はしない」というのは本当でしょうか?
最近ではいろいろなところで言われていますが、行動せず変化をしないことは「リスク」です。
ずっと同じことをやり続けるのは素晴らしいことですが、今の時代は変化が早いのでうまく変化を取り入れていかなければ自分自身のニーズがなくなってしまいます。
今までメリットだと考えていたことが、実はデメリットになっているということが普通に起こります。
こういった時代の変化を取り入れながら行動して行くことが、これからの時代の生き方だと思います。